【第1回】生け花展「江戸川区文化芸術祭」レポート|東京日本橋 華道教室 おおら花
- いけばな教室 おおら花
- 2025年12月9日
- 読了時間: 5分
第1回 江戸川区文化芸術祭での「華道展」レポート

生け花・華道展の現地レポート
東京や全国で開催される生け花展・華道展は、各流派の華道家が日々の修練の成果を作品として立ち上げる場です。
ただ眺めるだけではなく、花材が持つ静かな力、空間の気配、季節の空気感まで全身で受け取ることができるのが生け花の魅力です。
私自身、いけばな龍生派の華道家として制作・出品を続けながら、東京だけでなく各地の花展をできる限り見て回っています。
現場で得た学びや気づきを
「生け花を習ってみたい方」
「初心者で教室を探している方」に向けて言語化しながらお伝えしていきます。
今回は、偶然出会った華道展、第1回 江戸川区文化芸術祭「華道展」をレポートしていきます。
普段の生活圏で“生け花・華道”と出会う喜び
東京で暮らしていると、ふとした場所で生け花に出会う瞬間があります。
レストラン、料理屋、ホテルのロビー、ショーウィンドウ。
花は空間に凛とした気配を与え、景色を豊かにしてくれます。
その一作が誰でも自由に鑑賞できる“展示”として存在していると、その場所の価値がぐっと引き上げられたように感じることがあります。

今回出会った江戸川区の華道展もまさにその一つでした。
少し肌寒さを感じ始めた11月中旬。
「コーヒーで一息」と船堀タワーにあるキャラバンコーヒーへ。(生活エリアがバレますw)
船堀タワーは、文化イベントが盛んな市民ホール。
その展示室の前を通りかかった瞬間、視界に飛び込んできた文字。
「華道展」
その一瞬で、コーヒー計画は後回し。気づけば展示室へ吸い込まれ、偶然の出会いから潜入し花展を堪能して来ました。

“第1回 江戸川区文化芸術祭” 華道展・人とのつながり
展示されていた華道展は、第1回 江戸川区文化芸術祭(グランドアートフェスタ2025)の中核企画のひとつ。
日程:11月15日(土)〜16日(日)
会場:タワーホール船堀
「第1回」と聞くと新しい企画のように思えますが、
江戸川区の生け花展示はもともと文化祭として“第73回”まで続いてきた歴史があり、
その文化が新しく“芸術祭”として再構築されている位置づけです。
受付の方にご挨拶させていただくと、自然と会話に花が咲きます。
「どちらの流派ですか?」「普段はどこでいけていますか?」
華道は、初対面でも“共通言語”で会話が立ち上がる。この感覚は本当に心地よく、温かい。

さらに、その場で今回の催事、華道・茶道の取りまとめをされる会長様ともご挨拶でき、
偶然の出会いがご縁につながっていく気配を感じました。
こうした交流も含めて、一つの華道展の価値だと思っています。

展示空間の特徴 – “ゆとり”が作品を引き立てる
展示スペースはとても広く、天井高も約5mほどあります。
作品同士の間隔にしっかり空間があり、鑑賞者はゆったり歩きながら作品を鑑賞できます。
照明も柔らかく暖かい、秋の花材たちから自然豊かな季節色と瑞々しさをそのまま感じさせる空間になっていました。
このゆったりとした空間が、作品の力を素直に感じさせてくれます。

秋の花材が揃う“最も豊かな季節”
11月は生け花の花材が最も豊かになる季節。
会場には、紅葉した枝もの、野ばら、ベニス桃紅葉、白樺の木、柿の実、キングプロテア、カンガルーポー、ドウダンツツジ、雲竜柳など、秋らしい深みある花材が立ち上がっていました。
枝もの、実もの、花もの、そして構造的な素材が組み合わせられ、どの作品も「この季節だからこそ出来る密度」を持っていました。
秋の生け花は、花材そのものが陰影を持っているため、同じ“自由花”でも春夏とはまったく異なる世界観が生まれます。
会場全体が、植物の持つ時間の厚みを感じさせる空間でした。

流派を問わない展示 – “生け花の多様性”が見える
展示には複数の流派が参加しており、古典華(格花)もあれば自由花も並び、初心者の作品も肩を並べていました。
この“多様性”にこそ、文化の底力があります。
生け花は歴史のある、形式美を感じることが多い世界でありながら、作品としては驚くほど自由です。

茶道と華道が同時に展開される“和の空間”
会場では茶席も同時開催され、着物姿の方々が作品を鑑賞しながらお茶を嗜んでいました。
茶道も華道も一瞬の集中、所作の美、空間の呼吸を大切にします。
同じ空間で行われることで、生け花が持つ静寂性がより際立っていました。 江戸川区ではこの華道だけではなく、茶道や他の文化活動も盛んに行われています。

生活文化としての華道
今回の華道展を見て感じたのは、生け花は生活そのものを豊かにする文化だということ。
資格制度や流派の体系はありますが、初心者でも文化に触れ、楽しむことができる。
街の展示、地域の展示、そして今回のような芸術祭。どれも「生活と文化が溶け合う場」として機能しています。
日本文化としての奥行き、そして未来の可能性を感じました。

東京日本橋の生け花教室 おおら花
著者は江戸川区か約20分圏内の、東京日本橋で生け花教室 「おおら花(Oraqua)」 でいけばなの指導を行っています。
140年の歴史のある、いけばな龍生派のカリキュラムで、生け花初心者の方でも一から丁寧に学ぶことができます。
また海外からの参加者向けにも英語のレッスンも対応しています。
今回の江戸川区文化芸術祭での「華道展」や、さまざまな場所で生け花に触れた際に、実際に自分でも気軽に植物を手に取って生けてみる。そんなカジュアルに生け花を体験できる場所を提供しています。
“季節の植物を使って、心が整う、おおら花な時間”をぜひ体験してみてください。
🔗 予約はこちらhttps://www.or-aqua.com/lesson








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